巨大な成長産業:資源のサーキュラーエコノミー
(循環経済)
・サステナブルな循環材料は、世界で約500兆円の経済効果が期待される成長市場
・化石燃料と異なり、木材は人間の力で生産が可能な材料資源でありエネルギー資源
・欧米や南アジアでは環境素材の普及を規制化することで、新しい市場が成長中
出典:Azote for Stockholm Resilience Centre, based on analysis in Wang-Erlandsson et al 2022、tockholm Resilience Centre公式ウェブサイト、日立製作所
プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)とSDGs
・世界のグローバル企業では、製造や購買にプラネタリー・バウンダリー思考を導入
・グローバル企業が導入するプラネタリーバウンダリーの9項目
・現在、6項目が人間の経済活動により社会経済持続へのリスクが拡大している
(1)気候変動(不安定な領域、リスク増大)
(2)大気エアロゾルの負荷
(3)成層圏オゾンの破壊
(4)海洋酸性化
(5)淡水変化(すでに不安定な領域を超えている、リスク大)
(6)土地利用変化(不安定な領域、リスク増大)
※主に森林の面積の減少
(7)生物圏の一体性
(すでに不安定な領域を超えている、リスク大)
(8)窒素・リンの生物地球化学的循環
(不安定な領域を超えている、リスク大)
(9)新規化学物質
(すでに不安定な領域を超えている、リスク大)
参照論文:Outside the Safe Operating Space of the Planetary Boundary for Novel Entities
参考資料:欧州環境庁、プラネタリー・バウンダリーの概念に基づく欧州の環境負荷に関する報告書を公表
これらの項目を疎かにすることは、
これからのビジネスチャンスを逃す要因となる
・SDGsはプラネタリー・バウンダリーの概念に基づいた階層構造である
・社会は「生物圏」を基盤に「社会」「経済」と上位構造が成立
・生物資源や生態系が健全を保ってこそ社会や経済が成立し発展できる
資料出典元:環境省、オランダ政府、日立製作所
カーボンニュートラル:森林資源の育成でCO2吸収量を拡大、木材を炭素資源に活用
・経済活動によるCO2排出量を吸収可能な量に向けて森林資源を育成、拡大する
・木材はCO2を光合成で炭素に変換固定する。木材重量の50%がCO2由来の炭素である
・育成した木材を循環資源として経済活動に活用することで、CO2排出をさらに削減
CO2排出量を抑えるべき理由
・石油製品中心の経済活動の拡大は、必然的にCO2排出量が増加する
・CO2排出量の増加は、気候変動のほか、生物圏や化学的循環への悪影響があるという説がある
・社会経済を維持するために必要な自然森林被覆は54〜75%、現在は62%に低下
石油製品は、我々の生活に欠かせない最重要資源である。しかし、主に石油由来の新規化学物質の使用量はすでに地球の許容量を越えつつある。より長く石油製品を使い続けるためにも、一部をバイオマス材料に代替する必要がある
出典:家電と地球温暖化 | 地球温暖化と対策、カーボンニュートラルの取組み | 地球温暖化と対策 | 省エネ家電 de、林野庁
サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向けて
現在、日本のプラスチック製品のほとんどが海外から輸入する石油に依存しています。主に中東からシーレーンで海運される石油は、日本国の生命線といって過言ではありません。しかし、近年の戦争で経験したように、世界情勢が不安定になるとシーレーンへの過度な依存が社会問題であることが浮き彫りになってきます。
木材は、日本国内で計画的に生産可能な材料資源です。樹木は大気中の二酸化炭素を光合成により炭素化し固定する能力があります。木を育て活用することは、二酸化炭素の排出を減らし、材料資源を手にいれる有力な方法です。
木製品の加工は積層合板や集成材のほか、無垢材からの切削が多く用いられています。切削時には大量の廃木粉が排出されます。MIRAIWOODは、この廃木粉をアップサイクル加工。プラスチックに代わる成形材料として循環活用します。
MIRAIWOODは、木製品として廃棄できるため石油由来製品の不燃ごみの削減のほか、リサイクルも可能な材料です。自治体などとの協力が不可欠ですが、回収〜リサイクルの仕組みが整うことで、循環材料としての社会活用も期待することができます。
□ 資源の採掘や生産に過度な環境負荷、CO2排出量の増加はありませんか?
□ LCA(ライフサイクルアセスメント)の計算結果は付属していますか?
□ 低資源・低エネルギーで生産されていますか?
□ 無駄なゴミを増やしていませんか?
□ 海洋酸性化、淡水汚染の防止に配慮されていますか?
□ 石油由来の成分は削減されていますか?
□ 土壌汚染の原因となる危険な化学薬品(漂白剤など)を使用していませんか?
□ CO2を大気中に放出していませんか?
□ リサイクルが可能ですか?
東京都との共同研究で生まれた木質バイオマス成形材料
MIRAIWOOD
菱華産業株式会社と株式会社川瀬樹脂工業は、2020東京オリンピックを契機にプラ食器を環境素材に転換することを目指した公的な共同研究に採択されました。
私たちは、野球バットの産廃木粉を特殊技術でアップサイクル、生分解性樹脂とハイブリッド化することで、量産レベルでバイオマス度73.3%以上、木質51%以上の木粉バイオマス成形材料「MIRAIWOOD(ミライウッド)」の開発に成功しました。
木質でありながら、既存のプラスチックに近い成形精度を実現。伝統漆器のような美しい質感の食器として完成させました。量産スペックでも51%以上の木粉を配合できるため、射出成形品でありながら「木製品」として取り扱うことが可能です。
現在、既存の環境プラスチック素材にて、バイオマス70(植物性バイオマス70%以上)を安定して量産できているものがいくつあるか、皆様ご自身の目でご確認ください。
MIRAIWOODはバイオマス70%以上での量産を実現しています。
現時点でのMIRAIWOODの環境性能、バイオマス度は他に類を見ない高レベルを実現できてはいますが、まだまだ完璧ではない部分もあります。私たちは最新の技術情報やプラネタリーバウンダリーの思想に基づき、可能な限り環境に良いものを目指し、日々、改善を続けております。
海外の有名大学院の教授クラス、産総研のデータにより磨かれる環境性能
・MIRAIWOODの環境性能は、環境と健康分野の国際的な有名大学院教授クラスが監修しています。
・LCA(ライフサイクルアセスメント)は、経産省産総研のインベントリを活用し、厳密な計算結果を提供します。
・SDGs、ESGなど環境対応をマネタイズするビジネスプランも上記教授が監修いたします。ご相談ください。
アップサイクル成形材料 MIRAIWOOD(ミライウッド)とは
・バイオマス度73.3%(アップサイクル木粉51%以上配合)の公的認証を取得した木質バイオマス成形材料です。
・既存のプラスチック成形機で生産できます。
※金型設計や生産ハンドリングにはノウハウが必要です。
・天然素材らしい高級感がありながら、耐熱性、耐水性、寸法安定性に優れています。
高い環境性能
・独自のアップサイクル技術により、木質の産業廃棄物を削減、再資源化します。
・木粉(51%以上)に生分解性プラスチックを配合し、石油由来成分を73.3%以上削減します。
・木製品として廃棄やリサイクルが可能です。
環境保全への配慮
・木材の性質により、石油製品と比較して約65%(林野庁参考値)のCO2を削減します。
・木材はCO2を炭素固定化し海水への浸透を防ぐため、海洋酸性化の低減に寄与します。
・土壌汚染の原因となる危険な化学薬品処理(漂白剤など)は使用しておりません。
環境性能の表示
・正規品には、バイオマスマーク70認定を表示可能です。
・OEM製品にはLCA計算データを付属。CO2削減など環境エビデンスを表示できます。
・弊社の認める正規品にはMIRAIWOODブランドのロゴマークが無償で使用でき、高品質とSDGs対応をPR表示できます。
高品質な国内自社工場で、環境材料の導入をサポート
・金型〜成形生産まで国内自社工場にて一貫生産いたします。
・貴社オリジナル製品のODM開発、OEM生産も可能です。
・SDGsビジネスへの参入、環境商品のマーケティングについてもご相談を承ります。